ー後悔しない資金計画とローンの選び方をプロが解説ー
リフォームを考え始めたとき、多くの方が最初に悩むのが「お金」の問題です。
「できれば現金で払ったほうが安心?」
「ローンを組むのは損な気がする…」
「現金派とローン派、結局どっちが正解?」
新築では住宅ローンが当たり前ですが、リフォームになると情報が少なく、不安を感じる方はとても多いです。

新築では住宅ローンは皆さんご存知ですが、リフォームでも利用可能です。
・結論
リフォームは現金派が正解、ローン派は危険という単純な話ではありません。
大切なのは、借りる・借りないではなく、総支払額とリフォーム後の生活が無理なく成り立つかという視点です。
この記事では、現金派・ローン派それぞれの考え方を整理しながら、
リフォームローンと住宅ローンの違い、後悔しない選び方をプロの視点でわかりやすく解説します。
■この記事でわかること
・リフォームは現金派・ローン派どちらが向いているか
・リフォームローンと住宅ローンの違い
・金利・手数料・借入条件の比較ポイント
・自分に合った資金計画の考え方

strato
大手ハウスメーカー リフォーム部
元エリアマネージャー
エリア実績 全国No1獲得
現在は独立してブログで住まいの情報発信中
建築業界25年の知識を発信します。
リフォームは現金派が正解?まず知っておきたい考え方

「借金はしたくないから現金で払う」
この考え方自体は、とても堅実です。
しかし、現金派=必ず正解とは限りません。
リフォームでまとまった現金を使うと、
- 手元資金が一気に減る
- 急な病気や出費に対応しづらくなる
- 老後資金を切り崩してしまう
といったリスクもあります。
現金派が向いているのは、工事費を払っても生活資金に十分な余裕が残る場合。
不安が残るなら、あえてローンを使う選択も「堅実な判断」です。
リフォームローンは2種類ある【ローン派の基本】
リフォーム資金をローンで用意する場合、大きく分けて次の2種類があります。
- リフォームローン
- 住宅ローン
それぞれ仕組みや条件が大きく異なるため、違いを理解することが重要です。
担保の有無でここまで違う
リフォームローン
- 原則「無担保」
- 借入額は返済能力(信用)で決まる
住宅ローン
- 原則「不動産を担保」にする
- 担保評価によって借入額が決まる
家を担保にしたくない方や、手続きの簡単さを重視する方は、リフォームローンを選ぶケースが多いです。
表にまとめると
| 項目 | リフォームローン | 住宅ローン |
|---|
| 担保 | なし(信用ベース) | あり(不動産を担保) |
| 借入期間 | 5〜15年程度(最長20年) | 最長35年まで可 |
| 借入額の上限 | ~1,500万円前後 (条件で2,000万円も) | 担保評価によって高額も可 |
| 金利 | 高め(固定金利が主流) | 低め(変動金利が多い) |
| 手数料 | 基本的に無料(事務手数料込み) | 借入額の2〜3%程度の事務手数料あり |
| 対象者 | 小〜中規模のリフォーム向け | 大規模リフォーム・フルリノベ向け |
借入期間の違いと月々の返済額
- リフォームローン:5〜15年(最長20年程度)
- 住宅ローン:最長35年
部分リフォームや設備交換ならリフォームローン、
フルリノベーションや大規模改修なら住宅ローンが向いています。
借入期間が長くなるほど、月々の返済額は抑えられます。
ローン派の方は、「返済期間=安心」ではなく、完済時の年齢と老後資金も必ず意識しましょう。
借入金額の違いと向いている工事規模
- リフォームローン:上限1,500万円前後(条件により2,000万円程度)
- 住宅ローン:担保評価次第で高額借入も可能
金利・手数料の違いは意外と大きい
リフォームローンは固定金利が主流で、
事務手数料や団体信用生命保険料が金利に含まれている場合が多いです。
メリットとして仮申込をした時点で金利が確定することが多いです。
金利上昇局面では安心なポイントです。
一方、住宅ローンは変動金利が選ばれることが多く、
借入額の2〜3%程度の事務手数料がかかるケースもあります。
金利確定はローン執行月が一般です。
金利だけでなく、手数料を含めた総支払額で比較することが重要です。
金利は「依頼先」で変わることがある
実は、リフォームローンの金利は依頼する会社によって変わることがあります。
金融機関との取引実績が多い、信頼できるリフォーム会社の場合、
金利が優遇されるケースもあります。
見積もり比較では、工事金額だけでなく、
ローンを含めた総支払額にも注目しましょう。
高齢者は現金派?それともローン派?
高齢者でもローンは利用可能ですが、条件があります。
- 申込時70歳未満
- 完済時80歳未満
年金受給者でも借入可能ですが、
団体信用生命保険の条件が変わる場合があります。
家族としっかり話し合い、
リフォーム後の生活が苦しくならない計画を立てることが大切です。
老後の暮らしを豊かにするリフォームが
老後が苦しくなっては本末転倒です。
リフォームで住宅ローンが使えるケース・使えないケース
中古住宅の場合、担保評価がネックになることがあります。
- 木造住宅は築20年で評価が大きく下がる
- 確認申請済証がないと都市銀行で借りられない場合がある
- 地方や郊外は土地評価が低いケースも
そのため、住宅ローンを使う場合は、
地銀や信用金庫が現実的な選択になることが多いです。
結局どっち?現金派・ローン派の判断基準
判断の軸はとてもシンプルです。
- 総支払額(元本+利息+手数料)
- 家を担保にしたいかどうか
- リフォーム後の生活に無理がないか
1000万円以下で家を担保にしたくないなら、現金派やリフォームローン。
高額リフォームで返済を分散したいなら、住宅ローンという選択も合理的です。
営業担当任せにせず、自分でシミュレーションすることが後悔しないコツです。
まとめ|現金派・ローン派に正解はない
リフォームの資金計画には、現金派とローン派、2つの考え方があります。
どちらが正しいかではなく、
どちらが自分と家族の暮らしに合っているかが最も重要です。
- 金利や月々の支払いだけで判断しない
- 見積額ではなく総支払額で考える
- リフォーム後の生活を具体的に想像する
無理なリフォームは、暮らしを良くするどころか苦しくする原因になります。
月々の支払金額のことを考えると、
時には「今はやらない」「住み替える」「賃貸に住む」という判断も、立派な選択です。
後悔のない資金計画で、安心できる住まいづくりを進めていきましょう。家族みんなが心地よく過ごせる住まいづくりを目指しましょう。




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