お風呂の窓いる?― 後悔しないために知っておきたいメリット・デメリット ―

仕様

お風呂に窓って、必要でしょうか?
「もともと付いていたから、そのまま使おうかな」
…その判断、本当に正しいですか?

実はこの悩み、現場でも非常によく聞きます。
窓を付けて「寒い・結露がひどい」と後悔する人もいれば、
付けなかったことで「暗い・換気が不安」と感じる人もいます。
お風呂の窓は、メリット・デメリットを理解せずに決めると、後悔につながりやすいポイントです。

最近の新築では、あえて浴室に窓を付けないお宅も増えています。
今回はこのタイミングで一度、「お風呂の窓」について私の考えをまとめます。

■この記事でわかること
・お風呂に窓を付けるメリット・デメリット
・窓あり・なしで後悔しやすいケース
・迷ったときの判断基準と現実的な選択肢

結論から言うと、ポイントは2つです。

  • 窓の役目を“自分の家に必要か”で考えること
  • メリット・デメリットを理解して選ぶこと

この記事を読むことで、
「なんとなく」で決めて後悔することなく、
自分の家にとって本当に必要なお風呂の窓かどうかを、自信を持って判断できるようになります。

strato

元大手ハウスメーカー勤務  (エリアマネージャー)
→エリア成績全国No1獲得
新築戸建分譲の現場監督経験を経て大手ハウスメーカー
リフォーム部へ転職
現在は「後悔しない家づくり情報」をブログで発信中!

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お風呂の窓、みんな付けてる?

一般的な戸建てでは、浴室に窓が付いている家がまだ多いです。
一方、マンションやハイツでは、浴室に窓が付いていないことがほとんど。

理由はシンプルで、マンションは外部に面する壁が限られるため、
採光が必要なLDKや個室に“窓が取れる面”を優先して使うからです。

戸建ては四方が外部に接しやすいので窓を取りやすい。
逆にマンションは角部屋以外、外に面する壁が少なく、浴室は室内側に配置されがちです。

そのため、

  • マンション暮らしから戸建て新築・戸建てリフォームへ移る方は
    「窓いらないんですけど…」が多い
  • 戸建てに住んでいる方は「窓があるのが当たり前」で、そのまま付けがち

という傾向を、現場でもよく感じます。

お風呂に窓を付けるメリット

明るさ・開放感が出る

一番大きいのは、やはり明るさと開放感です。
浴室は1坪前後が多く、空間がコンパクトなぶん、視界に“抜け”があるだけで体感が変わります。

ただし注意点もあります。
夜しかお風呂に入らない人は、明るさの恩恵が小さくなりがちです。

窓の役割については別記事で解説してます。参考にして下さい。

自然換気ができる

窓を開けられることで、自然換気ができるのはメリットです。

ただ、ここは誤解が多いポイント。
今の住宅は換気扇(24時間換気)や浴室換気乾燥機の性能が高く、換気は窓なしでも成立します。

むしろ、
「窓を開けて換気扇を回す」と、空気が近道してしまい(ショートサイクル)、
肝心の湿気が外へ抜けにくくなることがあります。

換気扇をしっかり使うときは、基本は窓は閉める
これ、意外と大事です。

停電時・非常時に少し安心

窓が一切ない浴室は、昼間でも想像以上に暗いです。
窓があれば外光が入るので、停電時などに少し安心感があります。

余談ですが、
子供が虫取りが好きで、「ライトトラップ(虫を光で集める)」のイベントに行くですが、
満月の日は明るすぎて ライトトラップ が成立しないんです。
自然光のパワーって強いんですよね。

お風呂に窓を付けるデメリット

冬はとにかく寒い(ヒートショックのリスク)

小さい空間ほど温度変化の影響を受けやすく、浴室はまさにそれ。
窓があると、そこから冷気が入りやすく一気に寒くなります。

ヒートショックのリスクもあるので、窓を付けるなら
断熱性の高い窓(樹脂サッシ・複層ガラス等)を前提に考えるのがおすすめです。

結露・カビが発生しやすい

水回りは間取りの都合で、北側・西側に寄りやすい傾向があります。
つまり浴室は「寒い場所」になりがち。

そして、熱が一番逃げやすいのが
結果として、窓まわりは結露しやすく、カビの温床になります。

特にリフォームで注意したいのがここです。
在来浴室からユニットバスに入れ替える時、昔の単板ガラス窓をそのまま使うと、
びっくりするほど結露します。外壁に涙のように水が垂れるケースもあります。

対策は2つ。

  • 窓交換もセットで検討する
  • 交換が難しい場合は、内窓など“室内側の断熱”を考える

木造の構造体まで傷めたら元も子もありません。

掃除の手間+防犯・プライバシー

浴室は365日使う場所。
掃除の手間が増える要素は、できるだけ減らしたいですよね。

窓があると、

  • サッシまわりの水垢・カビ
  • 目隠し(ブラインド・フィルム)の清掃
    が増えます。

また特に女性の方は、窓がない方が防犯上安心という声も多いです。

最近は鏡・棚なども「付けない」選択が増えていて、
マグネット後付けが人気…この話は別記事で掲載します。

実際に多い「後悔の声」

窓を付けて後悔

  • 冬が寒くて、結局開けない
  • 掃除が大変
  • 目隠しのため、常にブラインドを閉めっぱなし

窓を付けなくて後悔

  • 換気が不十分に感じる
  • 昼間でも暗い
  • 自然の風を入れたかった

後悔は「窓がある・なし」よりも、家の条件と暮らし方のミスマッチで起きます。

プロ目線の判断基準(ここだけチェックすればOK)

迷ったら、次の3つで判断するとスッキリします。

  • 隣家との距離・視線(プライバシーを確保できるか)
  • 窓の断熱性能(安い窓だと寒さ・結露が出やすい)
  • 換気設備の有無(浴室乾燥機・24時間換気があるか)

最近の住宅は換気性能が高いので、窓に頼らなくても問題ないケースは増えています。
また新築では、窓を減らすとコストダウンになります。
特に防火地域などはサッシが高額になりやすく、影響が大きいです。

どうしても迷ったら「折衷案」

「大きな窓はいらない。でもゼロも不安」
そんな人におすすめなのがこの2つ。

  • 高窓(視線を避けつつ採光)
  • FIX窓(開かない窓):断熱・防犯面で選びやすい

結論:お風呂の窓は「性能 × 価値観」のすり合わせ

お風呂の窓に、正解・不正解はありません。
大事なのは、住む人のライフスタイルと、家の性能・立地条件に合っているか。

「なんとなく付ける」「昔からあるから付ける」ではなく、
一度立ち止まって考えるだけで、後悔は減らせます。

そして最後にもうひとつ。
窓は断熱・結露・防犯など、絡む要素が多い部分です。
知識と経験のある業者に相談しながら決めることが、結局いちばん確実です。

相見積りを取るべき理由まとめています。参考にして下さい

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