床に違和感を感じるのはなぜ?

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ーギシギシ・たわみの原因と正しい対処法をプロが解説ー

「最近、床を歩くとなんだか違和感がある…」
ギシギシ音がしたり、少し沈む感じがしたりするものの、見た目はそれほど傷んでいない。
そんな理由で「まだ大丈夫だろう」と様子見していませんか?

実はこの床の違和感、なぜ起きているのかを正しく理解しないまま放置すると、
フローリング表面だけでなく、床下の下地や構造部分まで劣化が進行しているケースも少なくありません。

特に築20年以上の住宅では、
「床 違和感 なぜ?」という疑問の裏に、湿気・接着剤の劣化・構造材の変化といった見えない問題が隠れていることがあります。

この記事では、
床に違和感を感じたときに考えられる原因から、放置した場合のリスク、
そして張り替え・重ね貼りの正しい選び方までを、元ハウスメーカー担当者の視点で詳しく解説します。

■この記事でわかること
・床に違和感を感じるのはなぜか
・ギシギシ音・たわみ・傾きが起きる原因
・床の違和感を放置した場合のリスク
・張り替えと重ね貼り、どちらを選ぶべきかの判断基準

床のきしみや表面の剥がれは、フローリングの張り替えを検討すべき重要なサインです。放置すると下地や構造にまで影響が出る可能性もあります。現状に合った正しい対処法を選ぶことで、無駄な出費や二度手間を防げます。

strato
大手ハウスメーカー リフォーム部
元エリアマネージャー
エリア実績 全国No1獲得
現在は独立してブログで住まいの情報発信中
建築業界25年の知識を発信します。

床に違和感を感じるのはなぜ?|フローリングの劣化サイン

長年住んでいると、フローリングの劣化は避けられません。
床の違和感として現れやすい代表的なサインには、次のようなものがあります。

  • 表面の傷・剥がれ・浮き
  • 歩くとフワフワする感覚やギシギシ音
  • 床の傾き(ボールが転がる、家具が傾く など)

特に注意したいのが、見た目よりも「感覚」で感じる違和感です。
踏んだときの沈み込みや音は、フローリング材そのものではなく、
床下の下地や構造部分が原因になっていることが多くあります。

なかでも「床が傾いている」と感じる場合は、
単なる張り替えでは解決できないケースもあり、総合的な調査が必要になります。

床に違和感が出る主な原因とは?|築20年以上の住宅で多いケース

築20年以上の住宅では、当時の建材や施工方法の影響により、
現在よりも劣化しやすい材料が使われているケースが少なくありません。

よくある原因としては、次のようなものがあります。

  • 接着剤の劣化によるフローリングの浮き・剥がれ
  • 合板が層状に剥がれる(ミルフィーユ状の剥離)
  • 床下の湿気による強度低下
  • 水漏れや結露による腐食

特にフローリング材は内部用合板のため、水や湿気に非常に弱い素材です。
床下の換気不足や、布団の敷きっぱなしによる湿気滞留が、
知らないうちに劣化を進めていることもあります。

近年では「ネダレス工法」と呼ばれる厚みのある床材が普及し、
気密性や床の剛性は向上していますが、
これは20〜30年前から徐々に普及してきた工法です。

それ以前の住宅では、

  • 根太工法で12mm合板+フローリングを施工
  • 古い住宅では、12mmフローリングを直接施工

といったケースも多く、床断熱材が入っていない住宅も珍しくありません。

床が約45cm間隔でたわむ場合は、
こうした構造的な要因が関係している可能性が高いと考えられます。

また、床に傾きや大きなたわみがある場合は、次のような構造的要因も考えられます。

  • 束(つか)の痩せ・緩み
  • 地盤沈下
  • シロアリ被害や構造材の腐食
  • 2階床の場合は梁の強度不足や設計上の問題

床の違和感は、住まい全体の変化が表に出てきたサインと考えることが大切です。

束の緩み程度であれば、主要構造部
(屋根・柱・梁・壁・2階床・階段)に直接影響するものではないため、
比較的簡易な補修で対応できるケースもあります。

一方、部分沈下が見られる場合は原因特定が不可欠です。
擁壁の破損、水抜き不足、外部排水不良など、
外部要因による地盤トラブルの可能性も確認する必要があります。

木造住宅では、多くの家で経年による傾きや歪みが生じます。
重要なのは、強度や人体に影響が出るレベルかどうかです。

  • 1mあたり3mm以上の傾き:何らかの対策を検討
  • 6mm以上:水平感覚に支障が出るため、改善が必要

シロアリについては、添付の関連記事を参考にしてください。

床の違和感を放置するとどうなる?

「まだ歩けるし、生活に支障はない」
そう思って床の違和感を放置してしまうと、次のようなリスクがあります。

  • 床鳴りや沈み込みが徐々に悪化する
  • 下地の劣化が進み、重ね貼りができなくなる
  • 湿気が原因の場合、カビ・腐食・シロアリ被害につながる
  • 結果的に張り替え+構造補修が必要になり、費用が高額になる

特に注意したいのは、
「違和感はあるが見た目は問題ない」状態です。

この段階で原因を特定できれば、
補修範囲を抑え、工事費用も最小限にできる可能性があります。

床の違和感は、床が出している“早めのSOS”。
完全に壊れてから直すより、違和感を覚えた時点で対処することが重要です。

床の違和感は張り替えが必要?|工法別の選び方と判断基準

フローリングのリフォームには、大きく分けて次の2つの工法があります。

張り替え工法(既存の床を剥がして新しく貼る)

  • 費用は高めだが、下地の補修が可能
  • 湿気・傾き・腐食など根本原因に対応できる
  • 将来的な安心感が高い

構造に関わる工事が必要な場合は、この工法が必須になります。

重ね貼り工法(既存床の上に新しい床材を貼る)

  • 費用を抑えられ、工期も短い
  • 表面的な劣化には有効
  • 下地の状態によっては不向き

選び方のポイントは、
床の違和感の原因に合った対策ができるかどうかです。

工法別の注意点

重ね貼り工法の注意点

  • 床の厚みが増え、敷居や扉との段差が生じる
  • 下地の凹凸を拾いやすい
  • 既存床の増し締めや床鳴り対策が必須

既存床との重ね貼りでは、約12mm前後の段差が出ることが一般的です。
最近は薄い床材もありますが、
下地の状態や傾きが悪いとトラブルの原因になります。
必ずプロの調査結果をもとに判断しましょう。

張り替え工法の注意点

  • 下地が見えるため、断熱・防音・気密強化も同時に可能
  • 床を剥がす機会は少ないため、「今しかできない施工」を検討するのがおすすめ

根本原因への対策や住宅性能向上も期待できるため、
張り替えや大規模リフォームに長けた業者へ依頼することをおすすめします。

仕上がりにも差が出る|フローリングの貼り方ひと工夫

フローリングは、目地(継ぎ目)の方向によって空間の印象が大きく変わります。
一般的には、部屋の長手方向に貼ることで、空間が広く見えます。

また、張り替えのタイミングで
上吊り建具に変更し敷居をなくすと、床がすっきり見え、違和感の少ない空間になります。

なお、根太工法の場合は、会社によって貼り方向に制限があることもあるため注意が必要です。
床鳴り対策としては、根太と直交する貼り方が推奨されるケースもあります。

まとめ|床の違和感は「張り替え前」に原因確認が重要

床に違和感を覚えると、
「もう張り替えないといけないのでは?」と考えがちですが、
床の違和感=必ず張り替えが必要、というわけではありません。

大切なのは、

  • なぜ床に違和感が出ているのか
  • 表面の問題か、下地・構造の問題か
  • 今後どれくらい住み続ける予定なのか

を整理したうえで、最適な対処法を選ぶことです。

安さだけで工法を決めると、
数年後に再工事が必要になるケースもあります。

床の違和感は、住まいを見直す大切なサイン。
信頼できる専門家と相談しながら、後悔のない判断をしてください。

よくある質問(Q&A)

Q1. 床に違和感を感じるのはなぜですか?

床に違和感を感じる原因は、フローリング表面だけでなく、
下地や構造部分の劣化が関係していることが多いです。
布基礎で床下の土が見える構造や、断熱性能の低い床施工の場合、
湿気や束・根太の緩みが重なり、ギシギシ音や沈み込みとして現れます。
シロアリが疑われる場合は、必ず専門業者に相談しましょう。

Q2. 床がフワフワするのは危険ですか?

特定の場所でフワフワ感が続く場合は注意が必要です。
下地合板の劣化や湿気による強度低下が進んでいる可能性があり、
シロアリが原因の場合、放置すると張り替えだけでは対応できなくなることもあります。

Q3. 床の違和感は放置しても大丈夫ですか?

軽度の表面劣化であれば急を要さない場合もありますが、
きしみ・たわみ・傾きがある場合は、
下地や構造材まで影響が及ぶ可能性があるため、早めの確認が重要です。

Q4. 床に違和感があったら必ず張り替えが必要ですか?

必ずしも張り替えが必要とは限りません。
原因が表面的なものであれば、重ね貼りや部分補修で対応できることもあります。
ただし、傾きの原因が構造にある場合は、補強工事が必要になります。

Q5. 重ね貼りと張り替え、どちらを選ぶべきですか?

床の違和感が表面の傷や剥がれ程度であれば、重ね貼りでも対応可能です。
一方、たわみや床鳴りがある場合は、
下地補修や断熱・構造補強ができる張り替え工法が適しているケースが多くなります。
必ず現地調査で原因を確認したうえで判断しましょう。

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