― 混乱する理由と、失敗しないための“正しい判断軸”をプロが解説 ―
相見積もりを取ったら、リフォーム会社ごとに言うことが違う。
「この工事は必要」と言う会社と、「不要」と言う会社がある。
誰を信じればいいのかわからず、不安だけが大きくなっている…
リフォーム相談で、業者の言うことがバラバラなのは、実はとてもよくある話です。
初めてのリフォームならなおさら、「専門的な話ばかりで判断できない」「質問すればするほど余計に混乱する」と感じてしまいますよね。
私自身、リフォーム業界で数多くの現場とお客様を見てきましたが、
この情報のズレが原因で後悔する方を、何人も見てきました。
この記事では、
- なぜリフォーム会社ごとに説明が食い違うのか
- どんな説明が危険で、どんな説明が信頼できるのか
- 実体験をもとにした「ブレない業者」の見極め方
を、業界経験者の視点+リアルな体験談でわかりやすく解説します。
■この記事でわかること
・リフォームで言うことがバラバラになる本当の理由
・施主が混乱しやすい代表的なケース
・プロが見て「危ない」と感じる説明の特徴
・信頼できる業者を見抜く具体的なチェックポイント
リフォームで「言うことがバラバラ」になるのは珍しくない

相見積もりをすると、ほぼ確実に説明の違いが出ます。
- A社「この壁は抜けます」
- B社「構造上、抜けません」
- C社「条件次第です」
こうした違いを見ると、「どこかが嘘をついているのでは?」と感じがちですが、必ずしもそうとは限りません。
建築工事は、「できる・できない」だけで言えば、ほとんどの工事は理論上は可能です。
しかも、ふたをしてしまえば、その後しばらくは問題が表に出ないケースも多くあります。
ただし、
- 安全性は本当に確保できているのか
- 将来的に問題が出る可能性はないのか
この判断で、会社の考え方や経験の差がはっきりと出てきます。
そして最終的には、会社として保証できるかどうかが判断を分けます。
なぜリフォーム会社ごとに説明が違うのか?
現場の見方・経験値が違う
同じ家を見ても、
- 経験豊富な人は「先のリスク」まで想像する
- 経験が浅い人は「今見えている部分」だけで判断する
という差が出ます。
そもそも「リフォーム」と一言で言っても、その内容は非常に幅広く多岐にわたります。
正直、家電量販店やホームセンター系の施工店では、構造や壁を壊すような工事は積極的に行いません。
基本的には設備機器の交換が主な業務だからです。
👉 その結果、「できる」「できない」の判断が分かれます。
依頼している業者と、工事内容が合っているかどうかが、大きなポイントになります。

ここのミスマッチは 大きな問題になります。
会社の方針・得意分野の違い
- 自社でできる工事 → 前向きに提案
- 外注が必要な工事 → 消極的、または否定的
これは珍しい話ではありません。
「正しい・間違い」ではなく、会社の都合が説明に影響することもあります。
例えば、塗装工事がメインの施工店は塗装には長けていますが、
外壁を壊したり、左官工事やサイディングの張り替えは、できるだけ避けたがる傾向があります。
本来であれば、
- 痛みが激しいため、一度めくって下地処理が必要
- 上から塗るだけでは、長くもたない
と判断すべきケースでも、外注が増える工事ほど消極的な説明になりがちです。
リスクの伝え方のスタンスが違う
- デメリットまで正直に話す会社
- クレーム回避のためにぼかす会社
後者ほど、最初は話がきれいに聞こえます。
しかし、建築工事は正直に向き合わなければ、後々必ず後悔につながります。
「ここは競合より弱いから触れない」
「この話をすると金額が上がるから避けたい」
そうして、家の状況や施主の都合よりも、相見積もりに勝つことを優先するケースも少なくありません。
悲しいですが、これが営業の現実です。
それでも、
- 高くなっても正直に説明できる
- リスクと費用対効果をセットで伝えられる
そんな会社・担当者とは、信頼できます。
建物も数十数年後にはっきりと差が出ます。
よくある「言うことがバラバラ」な具体例
構造の話が真逆になるケース
- 「この柱は取れますよ」
- 「いや、絶対に取れません」
- 「塗装できますよ」
- 「この材料は塗装できません」
👉 実際は、
- 補強すれば可能
- ただし費用と工期が増える
- 下地処理が必要で、処理しないとすぐ剥がれる
- そもそも下地の傷みがひどい
といったグレーなケースが多いのです。
説明を端折ると、真逆の意見に聞こえてしまいます。
「なぜダメなのか」を明確に説明できる=経験と理解度がある証拠です。
「この工事、本当に必要?」問題
- 「床下が傷んでいるので必須です」
- 「今すぐやる必要はありません」
これも、
- 予防として必要
- 現状では様子見可能
という判断基準の違いから生まれます。
リフォームは、仕上がってしまえば数年は違いに気づきません。
ここに会社の考え方の差が出ます。
- その期間さえもてばOKと考えるのか
- 将来の住まい方まで見据えるのか
今やるのか、次のメンテナンス時期か、
あるいは相続後に子世代へ委ねるのか。もしくは自分の代で売却するか。
未来を意識した打ち合わせができるかどうかが重要です。

怖がらせうような説明をする業者は論外です。
訪問販売などは注意が必要です。
【体験談】実際にあった“危ない説明”と“信頼できた説明”
危ないと感じたケース
以前、ある現場で若手営業がこう言いました。
「たぶん大丈夫です。
みんなやってますし、問題になったことはないので」
この「たぶん」「みんな」という言葉は、業界的にはかなりの危険信号です。
結果として、後から追加補強が必要になり、
施主は「聞いていない」と不満を抱えることになりました。
リフォームでは、追加工事で数百万円の出費が起こることもあります。
めくってみたら腐っていた、構造に欠陥があった…ということも
内部をきれいにしている場合ではない事態は、実際に起こります。
信頼できたケース
一方、信頼できる担当者はこう言いました。
「正直、今の情報だけでは断言できません。
開けてみて想定外が出る可能性もあります。
その場合は○円〜○円の追加が考えられます。」
この説明を聞いたお客様は、納得した上で工事を依頼し、結果的に満足されていました。
調査方法や報告書資料を見て、
どこまで確認して、その判断に至ったのかが分かる説明をしてくれる業者は安心できます。
誰の話を信じるべき?判断するためのチェックポイント
根拠を示して説明しているか
- 写真
- 図
- 過去事例
これらがあるかどうかは、大きな判断材料です。
その分野に長けた業者ほど、過去の事例やトラブルの蓄積があります。
口頭ではなく、資料や写真で根拠を示せるかを確認してください。
営業トークや態度の良さだけで判断しないよう、注意が必要です。
「最悪の場合」の話をしてくれるか
良いことしか言わない会社ほど、後からトラブルになりやすい傾向があります。
即答しすぎていないか
本当に難しい内容ほど、
「一度持ち帰って確認します」と言うものです。
プロ目線で見る「ブレない業者」の共通点
- 説明に一貫性がある
- デメリットを隠さない
- 「わからない」と正直に言える
- 契約を急がせてこない
このタイプの会社は、価格が少し高くても、結果的に満足度が高くなります。
結論
リフォームで言うことがバラバラなのは、珍しいことではありません。
大切なのは、
「誰が正しいか」ではなく、
「なぜその説明になるのか」を理解すること。
判断軸を持てば、情報に振り回されず、後悔のない選択ができます。
相見積りのポイント参考にして下さい。



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