9割が見落とす原因と解決策!
毎日片付けているのに、気づくとリビングやダイニングが散らかる。
テーブルの上や壁際に物が集まり、生活感が消えない。
収納スペースはあるのに、「ここに置くしかない」と感じる場面が多く、今の暮らしに小さなストレスを感じていませんか?
実はこの問題、あなたの片付け方や性格が原因ではありません。多くの住宅では、収納の位置や奥行き、壁の使い方が十分に考えられておらず、「収納があるのに使えないスペース」になってしまっています。建築の現場でも、同じ悩みを持つ声を何度も耳にします。
この記事では、収納スペースが取れない本当の理由を建築・設計の視点から解説し、散らかる家になってしまう原因と、その具体的な解決策をわかりやすくお伝えします。
■この記事でわかること
・収納があるのに部屋が散らかる本当の原因
・スペースを無駄にしない収納計画の考え方
・リフォームや家づくり前に必ず確認すべきポイント
収納スペースが取れない原因は、家の広さではなく「設計段階での考え方」にあります。
収納がうまく機能しない理由が明確になり、今の住まいでも、これからの家づくりでも、散らかりにくい収納スペースを確保するための判断ができるようになります。
「なんとなく」が収納不足を生む
- なんとなく配置された窓
- なんとなく設けられた収納
- 基本モジュール(91 or 90cm)で割り振られた奥行き
多くの建売住宅や中古住宅は、
この「なんとなく」と「基本モジュール」で決められた収納で溢れています。
これこそが、収納スペースが取れない根本原因です。
収納スペースが取れない本当の理由とは
収納不足=家が狭い、は誤解
問題は家の広さではありません。
問題は「設計の考え方」です。
特に、
基本モジュールと本当に必要な奥行きの差が考慮されていません。
収納スペース=壁面積
広い空間や見渡せる掃き出し窓があると壁面は減っていきます。
ここにも収納の落とし穴になっています。

原因① 間取りを「部屋数優先」で考えている
LDKや個室を優先しすぎる弊害
部屋数は多いのに、収納がない家。
これは非常によくある間取りの失敗です。
数字上の帖数に騙される
「〇〇帖LDK」という表現は響きが良く、分かりやすい。
中古住宅の表記やプラン打ち合わせでも頻繁に使われます。
しかしこの数字に騙されると、
LDKで必ず使う物のための壁面スペースが確保されません。
- ゴミ箱
- 書類
- ティッシュ
- リモコン
- ゲーム機 その他モロモロ…
結果、「とりあえず机に置く」状態になりがちです。
リビングテーブルやダイニングテーブルは万能な置き場ですが、
同時に散らかる最大の原因にもなります。
最終的に物が届く場所をあらかじめ計画できれば、
帖数以上の快適さが生まれます。
原因② 収納は「余ったスペース」では作れない
収納は最初から計画すべき空間です。
あとから収納家具を増やしていくと、物であふれる原因にもなります。
後付け収納が失敗しやすい理由
各部屋や生活動線ごとに、
- 何を置くのか
- どこにしまえば楽か
を考える必要があります。
例えば玄関。
出入りの起点となる場所です。
- アウターを掛ける
- 荷物の仮置き
- ゴルフバッグやベビーカーなど屋外用品
これらを必要な奥行き・取り出し方で計画できれば、
室内が散らかりにくくなります。
一般的な壁の高さは約240cm。
この上下方向を最大限使えるかどうかが重要です。
後付けで床置き収納を増やしても、
上部空間が使われていなければ、
逆に使えるスペースは減ってしまいます。
原因③ 収納量を感覚で決めている

「なんとなくこれくらい」で決める危険性
家族構成やライフスタイルを考慮せず、
感覚だけで収納量を決めてしまうケースは非常に多いです。
収納量の目安を知らない
「1部屋につき1帖の収納」
こうした考え方で設計された家は少なくありません。
しかし実際に、
子どもが自室の収納を本格的に使うのは中学生以降。
高校・大学で寮生活になれば、
その収納が活躍する期間はわずか数年ということも。
ライフスタイルと収納容量のミスマッチは、
非常に起こりやすい失敗です。
収納量は「物の量 × 動線」で決まる
動線収納の重要性
子どもや家族が、
必ず自分の部屋まで物を運んでくれるでしょうか?
答えが「NO」の家庭は多いはずです。
- ランドセルはリビング
- リュックや着替えも置きっぱなし
これは性格の問題ではありません。
生活動線・家事動線上に
物を置ける壁面と奥行きがないからです。
そこを計画すると、
人は自然と「そこに置く」ようになります。
これは行動経済学的な考え方でもあります。
収納スペースを確保するための解決策
解決策① 人が動くために必要な奥行きを理解する
- 人は60cmあれば通れる
- 壁の中には約10cmの空間がある
- 収納の90cm奥行きは必ずしも不要
廊下幅は一般的に75〜80cm。
つまり15〜20cmは物を置ける可能性があります。
※来客が多い通路やメイン動線は避けましょう。
さらに、壁の中のスペースを活用すれば
30cm近い奥行きを確保できるケースもあります。
窓枠の奥行きと同じだけの幅は各壁に有ります。
廊下は壁面量が多く、
収納として非常に有効なポイントです。
下から上まで収納にすれば高さ240cmも取れます
洗面台や洗濯機の反対側の壁にも
人が立つ・通る以外に
20〜30cmスペースは出来るはずです。

解決策② 無駄な奥行き収納を反対側に分配する
一般的な住宅は91 or 90cmモジュールで設計されています。
その結果、生まれるのが奥行き90cmの収納。
しかし現代の生活で、敷布団を収納する和室以外
90cmの奥行きが必要な物はほとんどありません。
- 服は60cmで掛けられる
- 多くの物は60cmで収まる
余った30cmを反対側の部屋に渡せば、
- 本棚
- ランドリー収納
- パントリー
- アウター収納
として活用できます。
クローゼットの扉を外し、
45cmずつ分配することで
収納幅を倍にすることも可能です。
解決策③ 窓を腰窓・高窓に変更する
収納スペース=壁面量と言っても過言ではありません。
なんとなく掃き出し窓を設けていませんか?
- 一度も出入りしていない
- 搬入にも使っていない
その窓を腰窓に変えるだけで、
新たな壁が生まれます。
さらに高窓にすれば、
身長ほどの壁面を確保できます。
リビングやキッチンにこの壁があれば、
収納の可能性は一気に広がります。
窓の記事も書いているの参考にして下さい。
リフォームで収納が増えない家の共通点
- 収納奥行きへの理解不足
- 構造・耐力壁の影響
奥行きや動線まで考えた設計ができる会社は多くありません。
構造に関わるリフォームではなおさらです。
失敗を防ぐためにも、
相見積もりを取り、提案内容の差を確認しましょう。
*参考記事
まとめ|収納が取れない家の対策
収納不足は「広さ」ではなく設計ミスです。
早い段階で気づけば、防ぐことができます。
家づくり・リフォーム前に、
ぜひこの記事を参考にしてください。
壁面を有効活用し、
無駄な奥行き収納を見直すだけでも、
暮らしは大きく変わります。




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