新築やリフォームを検討しているけれど、「畳の部屋って今どき必要なの?」「和室を作ったら後悔するかも…」と迷っていませんか?
家族構成やライフスタイルに合っているのか、自信が持てないまま間取りを決めるのは不安ですよね。
実際に、「作ったけど使わなかった」「やっぱりあればよかった」と、畳の有無で後悔している人は少なくありません。
昔ながらの和室というイメージにとらわれず、今の暮らしに合う畳の使い方を知れば、納得のいく選択ができます。
この記事では、畳の部屋を取り入れるべきかどうかの判断基準を丁寧に解説します。
現代のライフスタイルに合った畳の活用方法や、後悔しない間取りづくりのヒントを紹介します。
■この記事でわかること
・畳のメリット・デメリットとその活かし方
・子育て世代や高齢者にも支持される理由
・今どきの「畳コーナー」やおしゃれな和空間の取り入れ方
畳のメリット・デメリット
畳のデメリット
- 家具の跡がつきやすい
- 経年劣化でささくれや色あせが気になる
- 「古い」「和風すぎる」印象を持たれることも
これらを理由にフローリングを選ぶ方も多いです。
畳のメリット
- クッション性があり、小さな子どもや高齢者にも安心
- 断熱性が高く、足元が冷えにくい
- 音が響きにくく、静かな空間を作りやすい
特に普段、裸足で過ごす方や床に座る生活スタイルの方にとっては、
畳の快適さは一度手放すと「やっぱり必要だったかも」と感じやすいポイントです。
そうした生活スタイルの方には、畳コーナーや寝転べるスペースを残すのが無難かもしれません。
※無垢材のフローリングという選択肢もありますが、表面がコーティングされていると畳のような柔らかさは得られないため、「天然塗装」と「柔らかい木材」の選定が必要です。
普段から畳の上にカーペットを敷いている方は、掃除のしにくさや湿気がたまりやすいことが気になります。その場合は、掃除しやすいフローリング + ラグやカーペットを敷くスタイルが衛生的で使いやすい選択になります。
子育て世代には実は人気?
実は、子育て世代の間で畳の部屋は再評価されています。
特に活躍するのが、
- 小さなお子さんを寝かせるとき
- おもちゃで遊ぶとき
などです。
音が響きにくく、滑りにくい。
転んでもクッション性でケガを防げる。
こうした安心感が、子育て世代にとって大きなメリットとなっています。
ただし注意点もあります。最初はよく使っていても、お子さんが成長すると「デッドスペース」になってしまうケースも。
可変性のあるプランが重要!
例えば…
- 小さいうちは子育てスペース
- 成長後はお父さんの趣味部屋
- または、置き畳 → 撤去してスタディスペースに転用
将来を見据えて、畳とうまく付き合うのがおすすめです。
構造上できたスペースの活用にも
最近は大空間のLDKが増え、構造上どうしても柱が出てくることもあります。
そんなときに生まれた「ちょっとしたスペース」に畳を敷くのもおすすめです。
もともと和室は「続き間にして襖を外すことで大空間を生み出せる」という、日本ならではの優れた設計手法でした。これを現代的にアレンジして活かすのも良い方法です。
建具の高さに注意!
空間に一体感を持たせたいか、区切りを持たせたいかで、建具の高さを調整しましょう。一体感を出したい場合は、天井までの高い建具がおすすめです。
畳の用途はさまざま
昔の和室は「お座敷」として、お客様を迎えるために一番良い場所(日当たりの良い縁側付近)に作られていました。
ですが、核家族化が進んだ現在では、
- 客間として使う頻度が減った
- 和室が「使わない空間」になってしまっている
という声も多く聞かれます。
一方で、和室には仏間としての役割もあります。お寺さんの月参りのために玄関から直接アクセスできる間取りになっていたことも多かったですが、今では小型の仏壇を置き、個室を作らないケースも増えてきました。
今のトレンドは「畳コーナー」
現在は、LDKの一角に畳スペースを設ける「畳コーナー」が主流。
「畳丘」や「和紙畳」など、便利でおしゃれな新素材も登場していて、スタイリッシュなデザインに取り入れることが可能です。
また、洋式の生活が合わない方は、「座敷テーブル」を置いて、畳での生活スタイルを継続する方も。
旅館のような和モダン空間(例:星野リゾート風)にすることも、畳なら実現できます。
まとめ
畳を取り入れるかどうか迷ったら、
「自分たちの暮らしに合っているか?」を基準に考えてみてください。
畳をおすすめできる人
- 小さなお子さんがいる
- 床でゴロゴロしたい
- 足元の冷えが気になる
- 落ち着ける和空間がほしい
そして、後悔しないためには…
- メリット・デメリットをしっかり理解する
- 将来の用途変更を見越しておく
- 素材やデザインも柔軟に選ぶ
「和室か洋室か」の二択ではなく、
“今どきの畳との付き合い方”を見つけることが大切です。
この記事が、あなたの家づくり・リフォーム計画のヒントになれば嬉しいです!
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