「壁付けキッチンから対面キッチンに変えたいけど、使い勝手は本当に良くなるの?」
「対面キッチンにしたら後悔するかも…?」
「自分たちの暮らしに合ったキッチンの選び方がわからない」
リフォームや新築のタイミングでキッチンのスタイルをどうするかは、多くの方が悩むポイントです。特に今使っている壁付けキッチンに慣れていると、対面キッチンに変えた後のイメージが持ちにくいもの。「せっかくお金をかけたのに使いづらかったらどうしよう…」と不安になるのは当然ですよね。

変えてから後悔される方 意外に多いです。
この記事では、実際にキッチンを壁付けから対面に変更した方のリアルな声を交えながら、後悔しないための設計のポイントをご紹介します。
メリット・デメリットの比較だけではなく、「あなたの暮らし方に合った選択」ができるような具体的なヒントをお届けします。
■この記事でわかること
・壁付けキッチン・対面キッチンそれぞれのメリットと不満点
・実際にリフォームした人のリアルな声
・暮らしにフィットするキッチン設計の考え方
キッチン選びに正解はありません。大切なのは、「どんな暮らしをしたいか」から逆算して設計することです。壁付けも対面も、それぞれに魅力があるからこそ、あなたのライフスタイルに寄り添った選択が必要です。
壁付けキッチンで感じる不満ポイント
- 壁に向かって作業していて、まるで“作業員”になった気分
- お尻が来客に向いてしまうのが気になる
- 会話しづらい
- 子どもが何をしているか分からず、気づきにくい
以前は壁付けキッチンが一般的で、実家などもその形式が多かったのではないでしょうか。
壁付けキッチンには「空間スペースを有効活用できる」というメリットがあります。
団地や狭小住宅ではとくに重宝され、また給排水の配管位置の都合もあり、
多く採用されてきたのではないかと思います。
広い住宅であれば、ダイニングキッチンとリビングを分けることができ、
くつろぐスペースと食事のスペースを明確に区切れます。
その場合、壁付けキッチンでも不満は少なく、
「不便ではないけれど、対面キッチンへの憧れはある」というお声が多い印象です。
現在では30〜35坪前後の住宅が一般的となり、
リビング・ダイニング・キッチンを一体化した空間づくりが主流になっています。
対面キッチンに変えて不便に感じた点
実際に壁付けから対面にリフォームされた方の声には、こんな不満もあります。
- 配膳がしづらくなった
- 作業スペースや物を置く場所が減った
- 空間が狭く感じる
これは、壁付けキッチンのメリットが無くなったことで、初めてそのありがたみを実感したパターンです。
壁付けキッチンでは、背面にダイニングテーブルが配置されることが多く、
配膳がしやすく、テーブルが作業台や一時置きスペースとしても活用できます。

意外に真後ろのテーブルは便利だったりします。
調理のしやすさという点では、やはり「スペースの広さ」は重要な要素。
キッチン動線では「ワークトライアングル(シンク・コンロ・冷蔵庫)」が有名ですが、
シンプルな料理と手の込んだ料理では感じ方が大きく異なります。
最近では共働き家庭も増え、調理の時間が短縮化され、
冷凍食品などを活用するご家庭では、あまり不満に感じられないかもしれません。
ただし、特にご年配の方など、壁付けに慣れていた方ほど不便を感じやすい傾向があります。
プランのポイント:どちらを選ぶかではなく「暮らしに合った設計」を
結論として、「壁付け or 対面」どちらが正解ということはありません。
大切なのは、あなたとご家族の暮らしに合ったキッチンプランを選ぶこと。
例えば…
- 配膳を楽にしたい → キッチン横にダイニングテーブルを並べると◎
- 作業スペースを広く取りたい → Ⅱ型キッチンやL型キッチンを検討
- 家族と会話しながら料理したい → アイランド型 or ペニンシュラ型が向いているかも
また、配管やスペースの条件など、敷地や建物の制約も設計には影響します。だからこそ、経験豊富なプランナーと一緒に、「何を優先するか」をしっかり共有して進めることが成功のカギです。
どんなキッチンにしたいですか?
あなたはどんなキッチンで料理したいですか?
- 家族と話しながら料理したい
- 外の景色を見ながら調理したい
- テレビを見ながらキッチンに立ちたい
- 子どもと一緒にキッチンに立てるようにしたい
- キッチンから庭へ出て、BBQも楽しみたい
…そんな「日常のシーン」を想像することが、理想のキッチンを叶える第一歩です。
まとめ
今回は、壁付けキッチン・対面キッチンの実際の使用感をもとに、設計の考え方を解説しました。
キッチンプランに正解はありません。
家族の暮らし方・将来の変化・生活スタイルによって、「最適解」は変わっていきます。
子育て・巣立ち・親の介護など…
ライフステージに合わせて可変性を意識した設計をすることが、後悔しない家づくりの第一歩です。
コメント