畳とフローリング、どっちがいい?費用・種類・リフォーム事例まで徹底比較【後悔しない選び方】

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新築・リフォームで「畳とフローリング、どっちにすればいい?」と迷う方はとても多いです。

子育て中なら転倒が心配
老後を考えるなら立ち座りの楽さが気になる

費用も、メンテナンスも、見た目も——どれを優先するか迷ってしまいますよね。

実際にリフォーム後、

「やっぱり畳にすればよかった」
「和室を洋室にしたら後悔した」
「フローリングの掃除が楽で正解だった」

という声は非常に多く、選び方次第で満足度が大きく変わります。

この記事では、建築業界25年・大手ハウスメーカーでリフォーム部門の元エリアマネージャーとしてプロの視点から、畳とフローリングの費用・種類・リフォーム事例を徹底比較。

子育て・老後・介護まで見据えた後悔しない床選びをお伝えします。

この記事でわかること
・畳・フローリングの種類と費用の目安
・和室→洋室・洋室→和室リフォームの費用と注意点
・子育て・老後・介護に向いている床の選び方

「和室=古い」「フローリングが正解」という先入観を外し、今の暮らしに合った畳・フローリングの使い分けを知れば、納得できる選択ができるようになります。

strato
大手ハウスメーカー リフォーム部
元エリアマネージャー
エリア実績 全国No1獲得
現在は独立してブログで住まいの情報発信中
建築業界25年の知識を発信します。

  1. 畳 vs フローリング|基本の違いと特徴まとめ
  2. 畳の種類と費用
    1. い草畳(伝統的な畳)
    2. 和紙畳(機能性畳)
    3. 樹脂畳(最高機能性)
    4. 置き畳・フローリングへの後貼り
  3. フローリングの種類と費用
    1. 無垢フローリング
    2. 複合(合板)フローリング
    3. クッションフロア(CF)
    4. ペット対応・滑り止めフローリング
  4. 和室→洋室リフォームの費用と注意点
    1. 費用の目安
    2. 注意点① 床の高さが変わる
    3. 注意点② 断熱性・防音性が下がる
  5. 洋室→和室(畳コーナー)リフォームの費用と注意点
    1. 今人気の「小上がり畳コーナー」
    2. 間取り変更で構造上できたスペースの活用にも畳は有効
  6. 子育て世代に向いているのはどっち?|畳コーナーがオススメ
    1. 転倒・衝撃吸収|畳◎ フローリング△
    2. 防音性|畳◎ フローリング△
    3. 掃除のしやすさ|フローリング◎ 畳△
    4. 子育て世代のおすすめ
  7. 老後・介護を見据えた床選び
    1. 転倒リスク|畳◎ フローリングは滑り止め必須
    2. 立ち座りのしやすさ|フローリング◎(椅子・ソファ前提)
    3. 介護が必要になったとき
    4. 老後・介護世代のおすすめ
  8. 和室としての畳の用途は今、大きく変わっている
  9. ライフスタイル別チェックリスト
    1. 畳が向いているサイン
    2. フローリングが向いているサイン
  10. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 畳からフローリングにリフォームするといくらかかりますか?
    2. Q2. フローリングから畳に戻せますか?
    3. Q3. 和紙畳と普通の畳、どっちがいいですか?
    4. Q4. 老後に和室は不要ですか?
    5. Q5. 小上がり畳はデメリットがありますか?
    6. Q6. マンションでも畳コーナーを作れますか?
  11. まとめ|畳とフローリング、後悔しない選び方

畳 vs フローリング|基本の違いと特徴まとめ

まずは畳とフローリング、それぞれの特徴を一覧表で整理します。

項目フローリング
クッション性◎ 柔らかい△ 硬め
断熱性◎ 暖かい△ 冷えやすい
防音性◎ 音を吸収△ 足音が響きやすい
掃除のしやすさ△ 目に沿って掃除が必要◎ 拭き掃除OK
耐水性△ 水に弱い◎ 水拭き可
メンテナンス△ 張り替え10〜15年○ ワックス・コーティング
費用(6畳)4〜12万円8〜20万円
デザイン多様性○ 和紙・樹脂など増加中◎ 色・柄・素材が豊富
ペット対応△ 爪・汚れに弱い○ ペット対応品あり

どちらにも一長一短があり、「絶対的な正解」はありません。大切なのは、今の暮らしと将来の変化に合った選択をすることです。

畳の種類と費用

畳はひと昔前と比べ、素材・デザインが大きく進化しています。「畳=古い」というイメージは変わりつつあります。

い草畳(伝統的な畳)

日本の伝統素材。天然のい草を使った畳は、イグサの香りがよく、湿度調整効果があります。

工事内容費用の目安(6畳)
表替え2〜6万円
裏返し1〜3万円
新調5〜12万円

向いている人:畳の香りが好き、昔ながらの和室にこだわりたい方

注意点:日焼けや傷みが出やすく、定期的な表替えが必要。水や湿気に弱い点も覚えておきましょう。

和紙畳(機能性畳)

い草の代わりに和紙を原料にした畳。近年リフォームで最も多く選ばれています。

工事内容費用の目安(6畳)
表替え4〜10万円
新調8〜18万円
  • 変色・色あせしにくい
  • 撥水性があり汚れを拭き取れる
  • カラーバリエーションが豊富でおしゃれ
  • ペット対応品もある

向いている人:子育て中・ペット同居・おしゃれな和モダン空間にしたい方

樹脂畳(最高機能性)

ポリプロピレン製の畳。耐久性・耐水性が最も高いタイプです。

工事内容費用の目安(6畳)
表替え6〜14万円
新調10〜22万円
  • 最も耐水性が高く、水洗いも可能
  • アレルギーが出にくい(ダニが繁殖しにくい)
  • 変色・劣化が少なく長持ちする

向いている人:アレルギーが心配・清潔感重視・長期メンテナンスを減らしたい方

置き畳・フローリングへの後貼り

既存のフローリングの上に敷くだけの置き畳タイプ。工事不要で、将来撤去も簡単です。

タイプ費用の目安
置き畳(1枚あたり)4,000〜20,000円

向いている人:賃貸・費用を抑えたい・まず試してみたい方

フローリングの種類と費用

フローリング張り替えリフォームのイメージ

フローリングも素材によって性能・費用が大きく異なります。

無垢フローリング

天然木を切り出したそのままの一枚板。質感と経年変化の美しさが魅力です。

工事内容費用の目安(6畳)
材料+施工15〜35万円
  • 年を経るごとに味わいが増す
  • 天然木の温もりと質感
  • 調湿効果がある

注意点:水に弱く傷がつきやすい。乾燥すると反り・割れが出ることも。

複合(合板)フローリング

合板の上に薄い天然木や木目シートを貼り付けたもの。最も広く使われているタイプです。

工事内容費用の目安(6畳)
材料+施工8〜20万円
  • 無垢より安価で施工しやすい
  • 表面加工で傷・水に強いものが多い
  • デザインのバリエーションが豊富

向いている人:コスパ重視・メンテナンス性を重視する方

クッションフロア(CF)

塩化ビニール素材のシートタイプ。水回りや子ども部屋によく使われます。

工事内容費用の目安(6畳)
材料+施工3〜8万円
  • 最も安価
  • 水に強く汚れが拭き取りやすい
  • 柔らかく冷たさを感じにくい

注意点:高級感は出しにくい。トイレ・洗面・子ども部屋など実用性重視の場所向き。

ペット対応・滑り止めフローリング

表面に滑り止め加工が施されたフローリング。高齢者・ペット同居の家庭に特におすすめです。

工事内容費用の目安(6畳)
材料+施工10〜22万円

和室→洋室リフォームの費用と注意点

「畳をフローリングにしたい」というリフォームは、依頼件数の多い定番工事のひとつです。

費用の目安

工事内容費用の目安
畳撤去+フローリング張り(6畳)10〜25万円
敷居・鴨居・建具の撤去5〜15万円
クロス(壁・天井)張り替え5〜10万円
和室→洋室フル工事(6畳)20〜50万円

注意点① 床の高さが変わる

畳は約55〜60mmの厚みがあります。フローリングは約12〜15mmが多いため、廊下との間に段差が生じることがあります。バリアフリーを考えるなら下地調整を合わせて行いましょう。

ころばし床(既存の下地に床を組む)場合は、床鳴りに注意が必要!会社によっては施工を禁止していることもあります。

注意点② 断熱性・防音性が下がる

畳は断熱性・防音性が高いため、フローリングに変えると冬場の冷えや足音の響きが増すことがあります。

高さ調整の際に、断熱材を施工する。特に築年数が30年以上の戸建て住宅では、1階部分で和室を洋室に施工される際は必ず断熱施工もおこなって下さい。断熱下地処理や防音性の高いフローリング材を選ぶと軽減できます。

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洋室→和室(畳コーナー)リフォームの費用と注意点

「やっぱり畳が欲しかった」というケースも多く、フローリングから畳へ戻すリフォームも十分可能です。

工事内容費用の目安
フローリング撤去+畳敷き(6畳)8〜20万円
小上がり畳コーナー設置(3〜4.5畳)20〜40万円
置き畳(工事不要)1〜5万円

今人気の「小上がり畳コーナー」

LDKの一角を10〜30cm高くして畳スペースを作る「小上がり」は近年非常に人気です。

  • リビングに自然な区切りができる
  • 床下を収納スペースに活用できる
  • 子どもの昼寝・遊び場として最適
  • 和モダンなデザインでおしゃれ

費用の目安は20〜40万円(広さ・素材によって変動)です。

間取り変更で構造上できたスペースの活用にも畳は有効

最近はLDKの大空間化が進み、構造上どうしても柱や梁が出てくることがあります。そんな「少し使いにくいスペース」に畳を敷いて居場所をつくるのもおすすめです。

もともと和室は、襖を開けることで空間を一体化できる、日本ならではの優れた設計手法でした。これを現代風にアレンジすることで、無理のない畳の取り入れ方ができます。

※空間に一体感を出したい場合は、天井までの高さがある建具を選ぶのがポイントです。

▶関連記事:建具リフォームで後悔しない|介護・開き勝手の選び方

子育て世代に向いているのはどっち?|畳コーナーがオススメ

子育て中の床選びで特に気になるのが「転倒時の安全性」「防音性」「汚れやすさ」の3点です。

転倒・衝撃吸収|畳◎ フローリング△

畳はクッション性が高く、転倒時の衝撃を和らげます。

ハイハイや歩き始めの赤ちゃんには特に安心です。フローリングは硬く、転んだときの衝撃が大きいため、コルクマットやジョイントマットを敷くことで補えます。

防音性|畳◎ フローリング△

子どもの走り回りや飛び跳ねる音は、マンション・2階建て住宅では特に問題になります。

畳は音を吸収するため、階下への騒音を抑えられます。フローリングを選ぶ場合は防音性の高い素材を選びましょう。

掃除のしやすさ|フローリング◎ 畳△

食べこぼし・飲みこぼしはフローリングの方が圧倒的に掃除しやすいです。

特に離乳食の時期はフローリングに軍配が上がります。和紙畳・樹脂畳であれば拭き取りができるため、畳でも十分対応できます。

子育て世代のおすすめ

「LDKはフローリング+子ども部屋や寝室に和紙畳コーナー」が最も実用的な組み合わせです。

リビングの掃除しやすさを確保しながら、遊びや昼寝の場所として畳コーナーを設けることで、どちらの良さも活かせます。

老後・介護を見据えた床選び

老後や介護を考えるうえで最も重要なのが「転倒予防」「立ち座りのしやすさ」「バリアフリー」の3点です。

転倒リスク|畳◎ フローリングは滑り止め必須

高齢者の転倒の多くは自宅内で発生します。

畳はクッション性があるため、万が一転倒した際の骨折リスクを低くする効果があります。フローリングを選ぶ場合は、必ず滑り止め加工済みの素材を選びましょう。

立ち座りのしやすさ|フローリング◎(椅子・ソファ前提)

床に直接座る生活は、膝・腰への負担が大きくなります。

老後は椅子・ソファ生活を基本にするのがおすすめで、その場合はフローリングの方が動きやすいです。

最近では和紙や樹脂畳の上に座敷テーブルを置いて、和モダン(旅館・星野リゾート風)の空間を楽しむ方もおられます。

介護が必要になったとき

介護用ベッドや車いすを使う場合、フローリングの方が移動・介助がしやすくなります。

将来的に和室を介護スペースに転換する可能性がある場合は、畳→フローリングへのリフォームを視野に入れておきましょう。

老後・介護世代のおすすめ

  • 基本はフローリング(滑り止め加工付き)
  • 「ゴロゴロできる場所」として3〜4.5畳の畳コーナーを1か所確保
  • 廊下との段差はゼロに(バリアフリー設計)
  • 手すり設置と合わせて検討する

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和室としての畳の用途は今、大きく変わっている

昔の和室は、

  • 客間
  • 座敷
  • 仏間

といった役割が中心でした。

しかし現在は、

  • 客間として使う機会が少ない
  • 和室が使われない部屋になってしまう

という声も増えています。

そのため最近は、「個室の和室を作らない」選択をする家庭も多くなりました。

ライフスタイル別チェックリスト

以下の項目でチェックしてみてください。

畳が向いているサイン

  • 床でゴロゴロしたい
  • 裸足で過ごすことが多い
  • 小さな子どもがいる(転倒対策)
  • 足元の冷えが気になる
  • 落ち着いた和の空間が好き
  • 防音性を重視したい

フローリングが向いているサイン

  • 椅子・ソファ中心の生活
  • 掃除を簡単にしたい
  • ペットと一緒に暮らしている
  • 家具配置をよく変える
  • 将来の用途変更を重視したい
  • 介護・車いす対応を考えている

3個以上当てはまった方を優先するのが基本です。どちらも同数なら、「畳コーナー+フローリング」の組み合わせが最も後悔しない選択です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 畳からフローリングにリフォームするといくらかかりますか?

6畳の和室をフルで洋室化する場合、20〜50万円が目安です。

畳撤去・フローリング張り・クロス張り替えの費用が含まれます。工事内容によって変動しますので、複数社に見積もりを取ることをおすすめします。

Q2. フローリングから畳に戻せますか?

可能です。フローリングを撤去して畳を敷き直す工事は8〜20万円程度が目安です。

ただし下地の状態によっては追加費用が発生することがあります。工事不要の「置き畳」を活用する方法もあります。

Q3. 和紙畳と普通の畳、どっちがいいですか?

子育て中・ペット同居・掃除のしやすさを重視するなら和紙畳がおすすめです。

天然素材の風合い・香りにこだわるならい草畳が向いています。耐水性・アレルギー対策の最上位は樹脂畳です。

Q4. 老後に和室は不要ですか?

一概には言えません。床座り中心の生活だと膝・腰に負担がかかるため、椅子生活への切り替えを機にフローリング化するケースは多いです。

ただし急なお部屋の変更は、負担がかかることも。最近では和紙や樹脂畳の上に座敷テーブルを置いて、和モダン(旅館・星野リゾート風)の空間を楽しむ方おられます。

Q5. 小上がり畳はデメリットがありますか?

段差がある分、高齢者や小さな子どものつまずきリスクがあります。

老後のことを考えると段差なしの畳コーナーの方が安全です。また、将来フローリングに戻す場合は撤去費用もかかります。

Q6. マンションでも畳コーナーを作れますか?

可能です。マンションリフォームでも小上がり畳コーナーの設置工事はよく行われます。

ただし管理組合の規約によっては床の構造変更が制限される場合があるため、事前確認が必要です。

まとめ|畳とフローリング、後悔しない選び方

畳とフローリング、どちらが正解かは「今の暮らし」と「将来の変化」によって決まります。

  • 子育て中なら、LDKはフローリング+遊び・昼寝用の畳コーナーの組み合わせが最も実用的
  • 老後・介護を考えるなら、フローリング(滑り止め付き)+小さな畳コーナーが安心
  • 費用を抑えたいなら、置き畳・和紙畳・樹脂畳の活用で工事費を最小化できる

和室か洋室かの二択ではなく、
畳コーナー・置き畳・将来撤去できる設計など、柔軟な選択肢を持つことが後悔しないコツです。

リフォームを検討している方は、床材だけでなく断熱・防音・バリアフリーの観点も含めて、合わせてご相談されることをおすすめします。

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