リフォームを検討しているけれど、仮住まいの準備が面倒と感じていませんか?
「住みながら工事って、どんなところが大変なの?」
「仮住まいは段取りや費用が掛かりそう…自分で手配が必要?」
このような不安を感じる方はとても多いです。
住まいで改善したいポイントはいろいろあるものの、仮住まいまでしてリフォームを進めるのは少し大変そうと感じてしまいますよね。
「小規模で住みながらできる工事の方がいいかな?」と悩む方も少なくありません。
ただ、後から「やっぱりやっておけばよかった」と後悔したくないという気持ちもあると思います。
長年、大規模リフォームに携わってきましたが、お客様が気にされるポイントの**トップ3に入るのが「工事中の生活をどうするか」**という問題です。
■この記事でわかること
・仮住まいを選ぶ判断ポイント
・住みながらリフォームする際の注意点
・ペットがいる場合の対応
・実際の現場での経験談
工事中の生活が気になって計画を小さくしてしまうと、その後の10年・20年の暮らしで後悔するケースもあります。
住みながら工事する方法と仮住まいの違い、それぞれのメリット・デメリットを理解して、納得できるリフォーム計画を進めていきましょう。

strato
大手ハウスメーカー リフォーム部
元エリアマネージャー
エリア実績 全国No1獲得
現在は独立してブログで住まいの情報発信中
建築業界25年の知識を発信します。
【仮住まい or 住みながら工事】判断のポイントは?

リフォームを計画する際、
「仮住まいをするべきか」「住みながら工事できるのか」は、多くの方が悩むポイントです。
仮住まいは段取りや費用がかかるため面倒に感じる方も多く、
「できれば住みながら工事したい」と考える方も少なくありません。
住みながら工事にするか、仮住まいを用意するかの判断は、主に次の3つのポイントで決まります。
順番に解説していきます。
安全性(ゾーン分けができるか)
リフォーム中は、作業員の出入りがあり、
場合によっては床や壁を解体している状態になることもあります。
そのため重要になるのが、生活エリアと工事エリアを分けられるかどうかです。
生活動線と工事動線が重ならないように計画できれば、
住みながらでもリフォーム工事は可能なケースが多いです。
逆にゾーン分けが難しい場合は、安全面を考えて仮住まいを検討する必要があります。
水回りの工程(ラップして施工計画出来るか)
水回りは生活に直結する設備なので、
工事の内容によって住みながらの難易度が大きく変わります。
例えばトイレの場合は、
一時的に使えなくなる期間があっても仮設トイレを設置して対応することが可能です。
キッチンも、
- 洗面台
- 電子レンジ
- カセットコンロ
などを使えば、簡易的な生活はできます。
ただしお風呂だけは難易度が高めです。
例えば、在来のタイル貼り浴室からユニットバスへ交換する場合、
1〜2週間ほどお風呂が使えない期間が発生することがあります。
この期間は、
- 銭湯
- スポーツジム
- 温浴施設
などを利用して乗り切る施主様も多いです。

施主様の許容範囲 (ストレス耐性が問われます)
極端にいえば、
「家には寝に帰るだけ」
「日中は仕事で不在」
という生活スタイルであれば、住みながらの工事も比較的進めやすいです。
一方で、
- ご高齢のご両親が日中在宅している
- 小さなお子様がいる
といった場合は、安全面や精神的なストレスへの配慮が必要になります。
許容できる工事内容も限られてくるため、慎重に検討することが大切です。
工期にもよりますが、住みながら工事を進めていたが、その後仮住まいするというケースも意外と多くあります。

費用を抑える為に挑戦しますが、気疲れされる方は多いです。
二世帯リフォームは住みながら工事しやすい?
「二世帯リフォームで住みながら工事できるのか?」という相談もよくあります。
実は、二世帯住宅は住みながらリフォームしやすいケースが多いです。
例えば完全分離型の二世帯住宅であれば、
- 玄関が2つある
- 水回りがそれぞれにある
といった構造のため、生活動線と工事動線を分けやすいのが理由です。
また、
1世帯分のリフォームを先に終える
↓
その後もう一方の世帯を工事する
という進め方も可能です。
この方法なら、水回りが完全に使えなくなる期間も少なく、
生活の不便を最小限に抑えることができます。
ただし、
- 騒音
- 資材置き場で駐車場が使えない
などの影響をどこまで許容できるかは、事前に確認しておきましょう。
※部分的に共用している二世帯住宅では、動線分離に工夫が必要です。
大幅に間取り変更できる、建物面積のある住宅は、明確に工事エリアを分けれるので
住みながら工事も提案しやすいです。
関連記事:建物調査が面倒それでも必要?
仮設で設備はレンタルできるの?
「仮設工事」とは、工事期間中だけ設置する一時的な設備のことです。
代表的なものは次のような設備です。
- 仮設トイレ
- 仮設キッチン
などがあります。
ただし仮設浴室はコストが高く、設置スペースも必要なため、
小さな住宅では対応できないケースもあります。
既存のキッチンを新設キッチンが取り付けるまで、移設して仮設使用することも可能です。
また、付随する工事が多くなるため、一般的にはあまり採用されません。
私も現役時代、住みながらリフォームを希望された施主様の要望で何度か設置しましたが、
仮設設備はやはり使い勝手があまり良くないのが正直なところです。
家業や家庭の事情で仮住まいができない場合を除いて、
仮設浴室はあまりおすすめできません。

海の家でよく使わる仮説シャワーに似た作りです
家具・荷物の移動はどうする?|協力的な会社で決まる

住みながらリフォームする場合、
**必要最小限の物だけで生活する「シンプルライフ」**が基本になります。
よくある準備は次の通りです。
- 冷蔵庫や洗濯機など必要な家電
- 最小限の食器
- 季節の衣服
それ以外の家具や荷物は、
- トランクルームに預ける
- 処分する
といった方法が一般的です。
「この機会に断捨離ができてよかった」とおっしゃる施主様も多く、
リフォームは家の整理整頓をする良いタイミングでもあります。
なお、仮住まいの場合も整理整頓は必要になります。
家具の移動については会社によって対応が異なりますが、
工事エリアに合わせて職人さんが移動しながら作業してくれるケースが多いです。
関連記事:不要な家具の処分方法簡単解説!
ペットへの配慮も大切!【ストレスに弱いのはペットも同じ】
最近はペットを飼っているご家庭も多く、
「ペットを家に残したまま工事できますか?」
という相談も増えています。
ただし、知らない作業員が毎日出入りする環境は、
ペットにとって大きなストレスになることがあります。
実際に、工事期間中のストレスで毛が抜けてしまったワンちゃんの事例もありました。
一方で、
仮住まいがペット不可だったため、
毎日朝晩の散歩を増やして対応したご家庭もあります。
ペットの性格(人慣れ・音慣れ)によって大きく変わるため、
ペットへの影響も含めて判断することが大切です。
ホコリ・養生の問題【養生の質は施工の質とも言えます】
住みながらの工事で意外と気になるのがホコリと養生です。
多くの会社では養生マニュアルが整備されていますが、
それでも完全にホコリを防ぐことは難しいのが現実です。
また養生シートによって、
- 歩きにくい
- 滑りやすい
といった状態になることもあります。
特にご高齢の方がいる家庭では注意が必要です。
事前にご家族で話し合い、心構えをしておくことが大切です。
工事規模によっての違いはなに?

リフォームの規模によって、
住みながら工事と仮住まいのどちらが良いかは変わります。
小規模リフォーム【資材置き場と作業スペースがポイント】
住みながら工事の方が費用も抑えやすく効率的なケースが多いです。
仮住まい費用が不要になり、
荷物移動やトランクルームの利用も少なくて済みます。
ただし生活空間が狭くなるため、
家族でどこまで許容できるかを事前に話し合うことが重要です。
十分な作業スペースを確保出来ないと工期が延びる恐れもあります。
大規模リフォーム【ストレスと費用の比較検討が大切】
工事内容によっては、
仮住まいの方が生活ストレスが少ないケースが多い
ただし短期賃貸は貸主が嫌がることもあり、
が直前まで確定しないこともあります。
賃貸費用も割高になるため、近くにUR賃貸住宅などがある場合は積極的に検討してみましょう。
また、工事期間は新築より短いとはいえ、
住宅の大きさによって工期が左右されるます。
そのため、リフォームプランによって大きく変わる点には注意が必要です。
工事費用はどっちが得【工期が早まると費用も下がる!】
住みながらのリフォームは、
工事効率が下がるため割増になるケースもあります。
理由は、
- 作業スペースが制限される
- 毎日の養生作業
- 荷物の移動
などが発生するためです。
また、リスクが増えるため
住みながら工事をあまり好まない会社もあります。
逆に、住みながら工事についてもしっかり相談に乗ってくれる会社は、
比較的誠実な対応をしてくれるケースも多いです。
コストだけでなく、相談対応も会社選びのポイントにしてみてください。
【まとめ】安全性と工事エリアを分けれるかがポイントです。
仮住まい費用は高額なため費用を抑えるために住みながら工事を検討するのもありです。
ただし次のポイントは必ず確認しましょう。
- 安全性(動線分離・養生)
- 水回りの使い勝手
- 家族やペットへのストレス
- 工事中の生活制限やコスト
まずはご家族で話し合い、
「どこまでなら我慢できるか」を整理することが大切です。
そのうえで、住みながらリフォームについてもしっかり相談に乗ってくれる
信頼できる会社に相談することをおすすめします。




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