二世帯リフォーム|住みながら大規模リフォームはできるの?

建物

「親と同居するために二世帯リフォームを考えているけれど、仮住まいは面倒…」
「大規模なリフォームになるけど、今の家に住みながらできるの?」
「高齢の親やペットがいるけど、住みながらでも安心して工事できるの?」

そんな悩みや不安を抱えていませんか?

住み慣れた家を離れて仮住まいするのは、特に高齢のご両親やペットがいるご家庭にとっては大きなストレスですよね。
とはいえ、大規模な工事となれば「本当に住みながらできるのか?」と心配になるのも当然です。実は、二世帯住宅だからこそ、住みながらでもリフォームしやすいケースがあるんです。

この記事では、二世帯住宅のリフォームを検討している方に向けて、「住みながら工事が可能かどうか」を判断するための基準や、実際の注意点、事前に知っておくべきポイントを詳しく解説します。

■この記事でわかること
・住みながらリフォームが可能かどうか判断する基準
・二世帯住宅で住みながら工事しやすい理由
・仮住まい・仮設設備・ペット対策などの実践的なポイント

完全分離型の二世帯住宅であれば、生活動線と工事動線を分けやすく、住みながらのリフォームは十分可能です。ただし、安全面や水回りの使い方、ご家族の許容度によっては、仮住まいの方がスムーズなケースもあります。

strato

元大手ハウスメーカー勤務  (エリアマネージャー)
→エリア成績全国No1獲得
新築戸建分譲の現場監督経験を経て大手ハウスメーカー
リフォーム部へ転職
現在は「後悔しない家づくり情報」をブログで発信中!

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この記事を読むことで、「自分たちは住みながらリフォームできるのか」という判断ができるようになり、事前準備や施工会社との打ち合わせもスムーズに進めることができます。
家族のライフスタイルに合ったリフォーム方法を見極め、後悔のない住まいづくりを始めましょう。

【仮住まい or 住みながら工事】判断の基準は?

住みながら工事にするか、仮住まいを用意するかの判断は、主に以下の3つがポイントです:

  1. 安全性(ゾーン分けができるか)
  2. 水回りの工程
  3. 施主様ご自身の許容範囲

順番に解説していきます。

安全性(ゾーン分け)

リフォーム中は、作業員が出入りし、床が解体されている状態になることも。
そのため、生活エリアと工事エリアをしっかり分けられるかが重要です。
生活動線と工事動線が重ならないように計画されていれば、住みながらでも工事は可能です。

水回りの工程

水回りは生活の要です。
トイレが使えない期間は、仮設トイレを用意することで対応できます。
キッチンも、洗面台・電子レンジ・カセットコンロなどでしのぐことは可能ですが、お風呂だけは難易度が高め

在来のタイル貼り浴室からユニットバスへの交換なら、1〜2週間ほどお風呂が使えない期間が出てきます。
この間は銭湯やスポーツジムを活用して乗り切る施主様も多いです。

施主様の許容範囲

極端にいえば、「家には寝に帰るだけ」「日中は不在が多い」のであれば、住みながらの工事も容易です。

ただし、ご高齢のご両親が日中在宅している場合は、安全面や精神的なストレスへの配慮が必要です。
許容できる工事内容も限られてくるため、慎重に検討しましょう。

二世帯リフォームは住みながら工事しやすい?

タイトルにもある「二世帯リフォームの住みながら工事」ですが、
実は住みながらの条件をクリアしやすいケースです。

たとえば、完全分離型の二世帯住宅であれば、

  • 玄関が2つ
  • 水回りがそれぞれにある

といった構造になっているため、工事動線と生活動線を明確に分けやすいのです。

先に一方の世帯のリフォームを終えてから、もう一方に着手することも可能なので、
水回りが完全に使えなくなる期間がなく、不便も少なくて済みます。

あとは、施主様の生活への影響(騒音・資材置き場で駐車場が使えない等)をどこまで許容できるかです。

※なお、部分的に共用しているタイプの二世帯住宅では、水回りや動線の分離に工夫が必要です。

仮設工事ってなに?

「仮設工事」とは、工事期間中だけ設置する一時的な設備のことです。

  • 仮設足場
  • 仮設トイレ
  • 仮設キッチン など

特に仮設浴室はコストが高く、設置スペースの問題もあるため
小さな家では対応できないケースもあります。
付随する工事が多い為一般的には利用しません。

どうしても住みながらリフォームを選んだ施主様のご希望で、何度か施工しましたが、
仮設の設備はやはり使い勝手はあまり良くないのが正直なところです。

家業や家庭の事情で仮住まいできない場合を除いて
仮設浴室はあまりオススメしません。

家具・荷物の移動はどうする?

住みながらリフォームの場合、**必要最小限のものだけで生活する「シンプルライフ」**が基本になります。

よくある準備内容:

  • 必要な家電(冷蔵庫・洗濯機など)
  • 最小限の食器類
  • 季節の衣服のみ

それ以外の荷物や家具は、トランクルームに預けたり処分したりするのが一般的です。

「この機会に断捨離できてよかった」とおっしゃる施主様も多く、
リフォームは整理整頓のチャンスでもあります。

仮住まいの場合も整理整頓は必須です。

家具の移動については、会社によって対応が異なりますが、
作業エリアに応じて職人さんが移動しながら作業してくれる場合が多いです。

ペットへの配慮も大切

最近はペットを飼っているご家庭も多く、
「ペットを家に残して工事できますか?」という相談も増えています。

ただし、知らない作業員が毎日出入りする環境は、ペットにとって強いストレス
実際に、毛が抜けてしまったワンちゃんの事例もあります。

一方で、仮住まい先がペット不可だったため、毎日朝晩お散歩で対応して問題なかったご家庭も。
その子の性格(対人慣れ・音慣れ)によって大きく左右されるため、
ペットのこともしっかり考えて判断しましょう。

ホコリ・養生問題も忘れずに

住みながらの工事で大切なのが養生です。

各社でマニュアルが徹底されているとはいえ、完全にホコリを防ぐのは難しいもの。
養生シートによって、歩行時の違和感や滑りやすさも発生しやすく、
特にご高齢の方には注意が必要です。

ご家族で事前に話し合い、心構えをしておくことが大切です。

結局、どっちがお得?

小規模リフォーム

住みながらの方が費用も安く、効率的なことが多いです。

仮住まい費用が抑えれて、荷物移動や荷物預けの量も少なく済みます。

大規模リフォーム

→ 工事内容や規模により一概に言えないが、仮住まいの方が生活のストレスが少なく、トータルで快適なケースが多いです。

ただし、短期間の賃貸は貸主が好まない場合もあり、
リフォームの直前まで契約や費用が不確定になりやすいというデメリットもあります。

工事費用は?

住みながらのリフォームは、工事の効率が下がりやすく、割増料金になるケースが多いです。
作業スペースの制限、都度の養生や荷物移動が発生するためです。

多くの会社は住みながら工事は嫌がります。リスクが多くある為です。
住みながら工事に対しても親身になって相談に乗ってくれる会社は、誠実だったりするのでコストも大切ですが相談対応も会社選びの参考にしてください。

【まとめ】二世帯リフォーム×住みながら工事は“アリ”か?

結論から言えば、

完全分離型の二世帯住宅であれば、住みながらの大規模リフォームはしやすいです。

ただし、以下の点はしっかり確認しましょう:

  • 安全性(動線分離・養生の徹底)
  • 水回りの使い勝手
  • ご家族やペットのストレス
  • 工事期間中の生活の制限やコスト

まずはご家族でしっかり話し合い、「どこまでなら我慢できるか」を確認してから
信頼できる会社に相談してみてください。

住みながらリフォームにもしっかり向き合ってくれる会社は、きっと誠実な対応をしてくれるはずです。

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