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【二世帯リフォーム】2階だけのリフォームで二世帯は可能か?どんな人に向いているのかを解説

体験談

「親と同居を考えているけれど、実家を二世帯リフォームするのはありなのか?」

「2階の空間だけリフォームして住めるのかな?」

いざ同居を考えたとき、こんな疑問や不安が次々と浮かんでくる方は多いはずです。

建築業界25年・大手ハウスメーカーのリフォーム部門でエリアマネージャーを務めた筆者が、二世帯リフォームのポイントを解説します。

実際に、高齢の親の心配や、離婚を機に実家に戻るなどの相談は多くありました。

■この記事でわかること

  • 2階だけの二世帯リフォームが「可能なケース」と「1階工事が必要になるケース」の見分け方
  • 完全分離型/部分共有型/完全同居型ごとの費用相場と必要坪数の目安
  • 二世帯リフォームをしている人の実例パターン

キッカケは

  • 高い家賃を払い続けるのも大変
  • 空いてるスペースを有効利用したい
  • 新築の高騰で土地から家を建てるハードルが高い。

などが多いです。

使っていない2階、独立した個室を間取り変更して活用したい人は非常に多く

「実家の2階だけリフォームして住めますか?」

この記事で、その疑問にお答えしていきます。

strato
大手ハウスメーカー リフォーム部
元エリアマネージャー
エリア実績 全国No1獲得
現在は独立してブログで住まいの情報発信中
建築業界25年の知識を発信します。

2階だけのリフォームは二世帯は可能か?

結論から言うと、工事内容によって可能な場合と、難しい場合があります。

ネックは、水回り(キッチン・洗面・浴室・トイレ)の増設です。

確認ポイント

  • 給排水経路はどう計画
  • 2階だけで生活出来るスペース間取り可能か
  • 補強のバランス取れるか

1階を工事しない場合、

給排水を外部に蹴り出す(外壁の面に配管を取り付ける)事になります。

そのためには外部足場+外部防水施工が必要になります。

外部に露出しない場合は、

1階の収納部分、もしくは洗面所の一部に配管スペース(PS)を計画します。

この場合は外壁を触りませんが、どうしても1階を工事する必要がでてきます。

注意ポイントは、

  • 既存の配管まで排水勾配が取れるか?
  • 配管の直径・大きさは十分か?

リフォーム会社はこの部分を確認して施工が可能か不可能かを判断します。

床下の調査や天井裏の確認は必須になってきます。

▶関連記事:【プロ解説】リフォーム現地調査が面倒|片付けは必要?失敗しないポイント解説

ミニキッチン・トイレ・浴室は2階に設置できる?

2階にミニキッチンやトイレなどの新設は可能です。

ただ、2階だけの工事が出来るかのポイントは、水回り新設の為の給排水経路工事です。

二世帯リフォームと並行して

  • 一部1階の水回り交換をするか?
  • 外壁の塗装メンテナンスをするか?
  • 1階の一部間取りを変更するか?

これらによって費用対効果のあるプラン計画は変わってきます。

完全分離の全て水回りを2セット工事する場合は、

正直一部1階の部屋をさわることは必須になると考えて下さい。

2階にユニットバスを増設する場合は梁補強が必要?

キッチンや洗面台、トイレを新設する場合は、

重さは家具の延長上で1階の梁(2階の床を支える部分)の負荷まで考える必要はありません。

ただユニットバスは別。

  • 専用の架台で施工する
  • バリアフリーを諦めて段差有りで施工する

どちらの場合も、床の補強もしくは加工が必要になります。

基本的に梁補強は、下から施工するので1階の工事が必須になってきます。

ユニットバスの浴槽イメージ

給湯器の増設は設置位置も重要!

ミニキッチンや洗面所の増設程度であれば、増設リモコン対応の給湯器に交換すれば対応できますが、お風呂の増設ともなれば給湯器の増設も必須!

確認ポイントは

  • お風呂の位置近くに施工出来るか
  • ガスの供給量は足りているか?

設置位置によって給湯配管が長くなり、その分お湯を沸かすタイミングでロスがでてしまいます。

既存のガス供給量が少ないと、はじめの引き込みから施工する必要がでてきます。

基本的に外部から配管を引き込む工事は高くなると覚えておきましょう。

100万円以上するケースもあります。

関連記事:外部給排水工事とは?費用相場・チェックポイントをプロがわかりやすく解説?

二世帯間取り空間の問題とは?

プラン計画の際、

1階の浴室・洗面上部に、2階の水回りを計画するのが一般的です。

排水計画の簡素化、水漏れリスクの軽減などの観点からです。

  • 既存の間取りや階段位置などで、これらの計画が可能か?
  • はたまた大きく迂回経路を計画する必要があるか?

しっかり確認する必要がでてきます。

▶参考記事:リフォームプランで間取りの不満を解消|プロが教える失敗しない間取り計画

また、二世帯住宅と言っても、どこまで設備を分けるかによって必要なスペースは変わります。

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タイプ概要建物必要坪数向いている家族
完全分離型玄関・キッチン・浴室・トイレをすべて別々に設置40〜50坪以上(2階部分で20坪前後が理想)プライバシー重視/将来の賃貸・売却も視野に入れたい
部分共有型玄関や浴室など一部を共有し、その他は別々30〜40坪(2階部分で15坪前後)適度な距離感を保ちたい/予算を抑えたい
完全同居型ほぼ全空間を共有し、個室のみ分ける20〜30坪(個室が2間取れるスペース)介護や同居が主目的/費用を最優先で抑えたい

一番費用を抑えて、二世帯リフォームするなら、

家族の個室数とセカンドリビングスペース+できればトイレスペース、その他は共有することが一番です。

完全分離型の注意点!

建物の中で完全に生活空間を分けてしまうタイプです。
イメージとしては、賃貸のハイツやアパートのような構造を想像すると分かりやすいでしょう。

ただし、二世帯住宅として計画する場合は、建物内部でどこか一部分を行き来できるようにしておかないと、法律上の扱いが厳しくなることがあります。

その結果、別住宅扱いとなり、追加費用や規制が発生するケースもあります。

そのため、

  • 収納スペース
  • シューズクローク
  • 内部通路

などを設けて、建物内で行き来できる設計にする工夫がよく行われます。この方法であれば、プライバシーを保ちながら二世帯住宅として計画することが可能になります。

二世帯リフォームの問題点と対策方法を相談する

  • 2階だけで生活出来るスペース間取り可能か
  • 1階を触らずに工事は必須か
  • 住みながら工事を希望するか
  • どのくらい期間で終わらせたいか

これらを、見積もり依頼段階でリフォーム会社に相談して、対応力を精査することが大切です。

▶関連記事:【初心者必見】相見積りは取るべき?難しいと言われる理由と失敗しない業者選びの考え方

二世帯リフォームの最大のメリットは費用|完全分離は可能?

2世帯リフォームの最大のメリットは、既存住宅を利用するので費用が抑えられる点です。

もちろん、最新性能にこだわった住宅を計画すれば費用が上がります。

ただゼロから作り上げるわけではないので、

  • 既存利用する
  • 部屋のお化粧直しする
  • 断熱気密性能を上げる

など

金額に応じて、色々な選択肢があるのがメリットになります。

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タイプ概要費用相場
完全分離型玄関・キッチン・浴室・トイレをすべて別々に設置2,000万〜3,500万円
部分共有型玄関や浴室など一部を共有し、その他は別々1,000万〜2,000万円
完全同居型ほぼ全空間を共有し、個室のみ分ける200万〜800万円

近年では住宅価格の高騰から、実家の二世帯リフォーム相談が増えることが予想されます。

どんな人が二世帯リフォームをしている?

私が担当したり、同行してサポートしてきた中で一番多いのは、

離婚された娘さん、もしくは独身の娘さんが実家をリフォームして同居されるパターン

次の多いのが、娘さんの実家に、同居するマスオさんスタイルです。

完全二世帯で多いパターンは、

田舎など建物敷地の大きな本家に、息子夫婦が同居するパターンになります。

印象として、

娘さんの実家で同居してるパターンは、うまく良好に進んでいる印象です。

息子さんの実家に二世帯リフォームする場合は、後悔ポイントを参考に相談の段階でしっかり計画を進めることが大切です。

二世帯リフォームのキッカケは?

  • 親の老後を考えている
  • 将来介護できる
  • 様子を見られる
  • 一人暮らしをやめさせたい

子育て世代としては

  • 保育園のお迎え
  • 共働き
  • 子どもを見てもらえる

これらの大きなメリットが有り、2世帯リフォームの検討キッカケで良く聞くワードになります。

二世帯リフォーム|メリット・デメリットの対比

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観点メリットデメリット・注意点
費用建て替えより1,000万〜2,000万円安くなるケースが多い。補助金も活用しやすい構造問題が発覚すると追加費用が膨らむリスクがある
生活子育て・介護のサポートを得やすい。光熱費・食費の節約効果も生活リズムの違いがストレスに。プライバシー確保の設計が重要
資産土地・建物を活かせる。空き家リスクを防げる相続時に兄弟間でトラブルになるケースがある
自由度段階的に工事できる。予算に応じて調整しやすい構造上、間取り変更に制約が出る場合がある
将来性完全分離型なら将来の賃貸・売却活用も可能同居解消後の活用プランを事前に考えておく必要がある

最近では新築住宅の価格高騰が激しく、ハウスメーカーで新築を建てようと思うと4,000万円以上が当たり前になってきています。

完全分離型の二世帯住宅ともなると、単純に倍と考えてもよく、8,000万円近くになるケースも珍しくありません。

二世帯住宅に防音対策は必須?

フローリング張り替えリフォームのイメージ

2世帯リフォームで後悔するポイントは、世帯間の距離感です。

防音対策とゾーニング計画(エリア分け)を失敗するとせっかくリフォームしても後悔が残ります。

足音や騒音対策はどうしてる

2階の防音対策は必要です。

基本は、

  • 1階寝室上部には、2階のリビングや子ども部屋は計画しない。
  • 防音マットや石膏ボードを捨て張りする(フローリング下地に使う)

など

プラン段階・施工段階で対策出来る範囲は必ず施工しましょう。

リフォーム後の後悔ポイント

  • 光熱費
  • プライバシー
  • 親との距離感

です。

生活リズムや音の問題は、二世帯リフォームで特によく挙がる失敗例です。

電気や水道メーターの分離する・しない問題は、初期設置費用は掛かりますが、後で後悔するポイントになります。

今までの親の空間を狭め過ぎたり、光や風通しが悪くならないように改善する事も大切になります。

この点で、息子さんは気が利かないことが多く後でトラブルポイントになったりします。

古民家二世帯リフォームはあり?

完全2世帯リフォームで多いのが、息子夫婦が田舎の実家に同居するパターンです。

このような場合は、古い築年数の古民家再生と2世帯リフォームの2段階リフォームになることが多いです。

正直費用はかなりかかります。

ただ残したいという気持ちがある場合は、大いに賛成派です。

▶参考記事:【築100年の古民家】リフォームすべき?解体すべき?|業界25年が本音で教える判断基準

一度壊すと蘇らない唯一無二の味があるのが古民家再生です。

専門業者に相談して、提案を受けてから判断しても遅くないと思います。

将来売れる家なのか心配

二世帯住宅は

  • 売却しにくい
  • 買い手が限られる

というイメージがあります。

販売のプロではないので断言はできませんが、万人受けする間取りの方が売りやすいとは不動産担当からはよく聞きます。

個性が強い、建築士の建てた住宅なども同じ部類に入ります。

個人的意見ですが、新築やリフォームなどは、賃貸と違い贅沢品にあたります。

費用を抑えてどう満足させていくかが重要になります。

かけたお金を取り戻そうと考える場合、

不動産としての知識を付けて立地と値段をリサーチする必要が出てきます。

プロでも難しい選択です。

迷う場合は、お近くの賃貸で住むのも1つの手段です。

よくある質問(Q&A)

Q
実家の2階だけをリフォームして二世帯で住むことは可能ですか?
A

可能です。ただし水回り(キッチン・浴室・トイレ)を新設する場合、給排水経路の関係で1階の一部工事が必要になるケースがあります。

Q
2階だけのリフォーム費用の目安はどれくらいですか?
A

水回りをどこまで分けるかで大きく変わります。

個室のみ分ける完全同居型で200万〜800万円、水回りをすべて分離する完全分離型で2,000万〜3,500万円が目安です。

Q
防音対策で最低限やっておくべきことは何ですか?
A

1階の寝室の真上に2階のリビングや子ども部屋を配置しないこと、石膏ボードの床の捨て張りや防音マットの施工が基本の対策です。

Q
二世帯リフォームした家は将来売りにくくなりますか?
A

完全分離型でない場合、買い手が限られやすい傾向はあります。

資産性を重視するか、住み心地・費用を優先するかで最適な間取りタイプが変わります。

まとめ

2階だけの二世帯リフォームは、水回り(キッチン・浴室・トイレ)の新設方法次第で、1階を触らずに済むケースと、1階の工事が必須になるケースに分かれます。

  • 費用は完全同居型で200万〜800万円、完全分離型で2,000万〜3,500万円が目安
  • 防音・電気水道メーターの分離は「後で後悔しやすいポイント」なので計画段階で検討を
  • 将来の資産性(売却のしやすさ)を重視するなら完全分離型、費用を抑えたいなら共有型が向いている

まずは、

建物診断を受けて、リフォーム提案を受けることをオススメします。

▶関連記事:リフォーム見積もり比較サイトを使うべき? |仕組みとメリット・デメリットを簡単解説!

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